12/20(土) 第8回「神奈川の戦後建築の保存活用・ 旧神奈川県立近代美術館」

鎌倉の神奈川県立近代美術館は建築家坂倉準三の代表作で美術館建築として世界的にも高い評価を得ています。建物の最大の魅力は、2階展示室の閉じた空間と1階のピロテイ・彫刻展示室の周囲の自然環境との繋がりを意識した開かれた空間の精妙な対比にあります。坂倉自身が語っているように、日本の邸園の名作である桂離宮を意識した「伝統的日本建築の新しい姿」として設計されています。そして師事したル・コルビュジェの現代建築としての明快さを目指すとともに、戦後間もない時期の建設であるが、省資源・軽量化・工場生産を意図した設計が凝らされており、八幡宮境内という歴史的、日本的環境と対比的な調和を実現しています。

八幡宮との借地権の終了に伴い、八幡宮が記憶と伝統の再利用として、新しいミュージアムとして保存修復工事が行われました。

坂倉準三の設計意図と、リノベーションの内容を二人の建築家から話を伺い、その後鶴岡ミュージアムを自由見学します。

 

12/20(土) 13:00~15:00
雨天開催(豪雨等で中止の場合はPeatexにてお知らせ)

会場———大路ビル3階会議室 (鎌倉市小町2-12-35 )12:45 会場で受付

参加費——2,800円(事前振込、保険料・集会室使用料・文華館入場料込み)

定員——40名

申込――第8回「神奈川の戦後建築の保存活用・ 旧神奈川県立近代美術館」 | Peatix

講師——小林宜文氏(丹青研究所代表取締役)/宍道弘志氏(坂倉建築研究所)

協力——鎌倉文華館鶴岡ミュージアム

邸園データ
旧神奈川県立近代美術館鎌倉:1950年の指名コンペで坂倉準三案が入選、翌1951年築。伝統的日本建築の新しい姿として、周囲の自然と人々が集まる空間を調和させた高床中庭式建築で、戦後復興期の日本の代表的建築として世界的に評価が高い。