開催趣旨

相模湾沿岸地域一帯は、明治期から別荘・保養地を形成して、首都圏で活躍する政財界人・文化人らが滞在・交流する地域として発展し、さまざまな文化を発信・蓄積してきました。
それらは、緑豊かで閑静な住宅地空間や歴史的建造物の佇まい、美術、文学、音楽、スポーツなどの湘南文化として今も息づいています。

邸園分布図

しかし、近年においては、それらの文化を育んできた邸宅・庭園(邸園)や歴史的建造物が、相続時の保全の難しさや維持管理のための費用負担の大きさなどから、次々に失われています。

一方、この地域の各地では、邸園等の保全活用や、さらに新たな魅力の創造を目的とした、NPO等のまちづくり組織が活発に活動を始めています。
また、この地域の市町の中には、邸園等の保全活用に取り組んできた自治体もあります。
これらの取組みを受け止め、神奈川県は、この地域の活力と魅力を増進するために、地域の歴史・文化を育み、人々の心に残る風景をかたちづくってきた邸園等を、内外からの来訪者と地域住民による多彩な交流の場として保全活用し、新しい湘南文化を創造し発信することを目的とする、邸園文化圏再生構想を進めています。

このような県の邸園文化圏再生構想の趣旨に賛同した各地のNPO等と県は、協働連携して、邸園等の保全活用に取り組むために、また邸園文化圏再生構想を推進するプロジェクトの一つとして、湘南邸園文化祭を開催します。

湘南邸園文化祭は、各地のNPO等による邸園等の保全活用の取組みを、「湘南邸園文化」という一筋の糸で紡ぎ、邸園等を利活用した様々な文化的催しを湘南地域一帯で同時期に開催することで、邸園等の存在とその価値を発信し、地域住民・県民に再認識してもらい、邸園等の保全の機運を高め、さらには邸園等の利活用を担う事業者やアーティスト等との広域的な連携を目的とするものです。

湘南邸園文化祭連絡協議会は、湘南邸園文化祭を実行するにあたり、各地のNPO等が協働して設立したもので、各邸園等での催しが湘南地域全体としての相乗効果を大きく生み出せるよう企画調整し、また、企画の実施を通じて、その効果や邸園利活用上の課題等を検証することで、今後、継続的かつ本格的な湘南邸園文化祭に発展させることを目指します。